リバーブの使い方|空間を作って曲をプロっぽくする方法【初心者DTM】|Achea Music School 音楽教室(徳島&オンライン)
リバーブの使い方|空間を作って曲をプロっぽくする方法【初心者DTM】|Achea Music School 音楽教室(徳島&オンライン)
「リバーブをかけたらモワモワする…」「プロっぽい“奥行き”が出ない…」
そんな悩みを、最小限のツマミだけで解決する入門ガイドです。
この記事では、一つのリバーブをセンドで共有し、低域カット&プレディレイでクリアに仕上げる方法を解説します。
まずは結論(これだけで劇的に良くなる)
- バス/センド方式:1つのリバーブを全トラックで共有(空間の統一)
- プレディレイ20〜40ms:歌や主旋律が前に残る
- ローカット150〜300Hz:低域の濁りを除去
- ハイカット6〜10kHz:耳に痛いサ行・残響のジャリつきを抑える
よく使うパラメータと意味
- Type(種類):Hall=広い/壮大、Room=自然/近い、Plate=歌が映える、Spring=レトロ感
- Decay/Time:残響の長さ。長いほど「広い」印象(曲のテンポに合わせる)
- Pre-Delay:原音から残響が鳴き始めるまでの待ち時間。歌は20〜40msが目安
- Mix(リターン)/Send:どれだけ“送る”か。センド方式ならトラック側で量を調整
- Damping/Hi-Cut/Lo-Cut:残響の高域・低域を抑えて濁りを回避
テンポに合わせる小ワザ(目安表)
クォーターノート(4分音符)の長さは 60000 ÷ BPM [ms]。
例:100BPMなら 4分=600ms、8分=300ms、16分=150ms、64分=約38ms。
プレディレイは16〜64分音符相当(約15〜40ms)を目安にすると馴染みます。
最短ルーティン(5ステップ)
- リバーブを1トラック(Bus/Aux)に立ち上げる(Plate か小さめRoom)
- Bus側でLo-Cut 200Hz・Hi-Cut 8kHz
- Pre-Delay 25〜35ms / Decay 1.2〜1.8s
- 各トラックからSendで必要量だけ送る(歌>リード>伴奏)
- サビのみSendを+1〜2dB上げて広がりを演出
曲調別プリセット(出発点)
| 用途 | Type | Pre-Delay | Decay | EQ(Bus側) |
|---|---|---|---|---|
| ボーカル(ポップ) | Plate | 25–35ms | 1.5–2.0s | LoCut 200Hz / HiCut 8kHz |
| アコギ/ウクレレ | Small Room | 10–20ms | 0.8–1.2s | LoCut 180Hz / HiCut 10kHz |
| スネア | Plate | 0–10ms | 0.6–1.0s | LoCut 250Hz / HiCut 9kHz |
| パッド/ストリングス | Hall | 15–25ms | 2.5–4.0s | LoCut 150Hz / HiCut 7kHz |
| EDMのリード | Room or Plate | 15–25ms | 1.0–1.6s | LoCut 220Hz / HiCut 9kHz |
※数値は“目安”。最終的には曲のテンポ・密度に合わせて前後させてください。
センド(Post/Pre)と直がけ、どう使い分ける?
- 基本はセンドPost-Fader:フェーダーに追従し、空間の一体感を保てる
- 直がけ:個別に質感を作りたい特殊用途のみ(例:スネアに短いPlateを固定)
“濁らせない”ためのチェックポイント
- 低域は必ず切る:Bus側で150〜300HzにLo-Cut。ベース/キックの邪魔をしない
- 歌が引っ込む:Pre-Delayを5〜10msずつ伸ばしてみる
- サ行が刺さる:Hi-Cutを6〜8kHzへ。必要なら歌にDe-Esser→リバーブへ送る
- 広すぎて輪郭が消える:Decayを短く(-0.2s)/Send量-1〜-2dB
小ワザ集(仕上がりが一段上がる)
- 2段リバーブ:短いRoomで“距離”、薄いHallで“余韻”をうっすら足す
- テンポ連動:Decayを1小節以下にするとタイトにまとまる
- オートメーション:サビだけSend↑、アウトロでDecay↑でドラマを演出
- モノでチェック:残響で主旋律が埋もれていないか最終確認
5分仕上げテンプレ(保存用)
- BusにPlate、Pre-Delay30ms / Decay1.6s
- EQ:LoCut200Hz / HiCut8kHz
- 歌:Send多め、伴奏:少なめ、パッド:中
- サビ頭でSend+1dB、終わりでDecay+0.3s
- 小音量&モノで最終チェック→書き出し
まとめ
リバーブは共有Bus+Pre-Delay+Lo/Hiカットが基本。
“前にある原音・後ろに広がる残響”の関係が作れれば、一気にプロっぽくなります。
迷ったらこの記事の数値からスタート→曲に合わせて微調整してみてください。
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